🍵 茶都新聞 特集シリーズ(第10回)💇美容師の「箔がつくお客さん」とは、本来どんな人? 🍹AIモードは「商業」「公共」「ボランティア」を区別せずに混ぜている など
🍵 茶都新聞 特集シリーズ(第10回)
AI時代の「箔づけSEO」が招く危険 ― 公共と商業を混同させるな
1.美容師の「箔がつくお客さん」とは、本来どんな人?
街の小規模な美容室など、営業エリアが半径数キロ以内の「地域密着型ビジネス」にとって、本当に価値があるのは次のような存在でしょう。
- そのお店のスタイルが好きで通ってくれる近隣の常連さん
- 美容やファッションに関心が高い、ご近所の若い世代
- おしゃれに気を配る地元のママ世代・働く世代
- インスタグラムなどで髪型の写真を自然にシェアしてくれる人
つまり本来は、地域の生活者からの信頼と、そのお店の雰囲気に合った「美のモデル」こそが、美容師さんにとっての「箔がつくお客さん」のはずです。
ところが、AIモードの表示では、地域限定の小さなビジネスにもかかわらず、ビジネスの内容と関係のない国立大学の教授などの名前が並べられてしまうケースが見られます。
活動分野も顧客層もまったく違う人物を、「箔をつけるため」という理由だけで、美容室と同列に見えるように関連付ける――これは、SEO業者による誤ったマーケティング戦略の産物です。
2.国立大学の教授は広告塔ではない ― 公共と商業の線引き
日本国憲法第15条第2項は、こう定めています。
「公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」
国立大学教員(いわゆる「みなし公務員」)の名前や研究実績を、地域限定の小口ビジネスの宣伝素材として利用することは、本来の趣旨から大きく外れています。
- 公共性の高い研究者の名前が、特定の店舗の「飾り」のように扱われる
- 大学や研究者本人の意図しないかたちで、営利活動と結び付けられる
- 一般の利用者に「大学と美容室が公認の関係にある」と誤解させるおそれ
これは、公共性の濫用であり、場合によっては名誉毀損や信用毀損にもつながりかねません。
3.AIモードは「商業」「公共」「ボランティア」を区別せずに混ぜている
AIモードの問題は、単に検索順位が変だという次元にとどまりません。より深刻なのは、次の三つの領域を区別せず、同じ画面に並べてしまう点です。
- ① 商業用サイト(美容室・予約サイト・広告を含むページなど)
- ② 公共性の高い専門家・研究者(国立大学教員、医師、弁護士など)
- ③ ボランティアの在家研究者・芸術家・市民の文化活動
本来であれば、これらは役割も責任も、目的もまったく違う領域です。それにもかかわらず、AIモードは「同じ名前」「似たキーワード」というだけで、これらを安易に関連付けてしまいます。
結果として、
- 利用者にとっては「誰が何をしている人なのか」がわかりにくくなる
- 研究者や在家研究者・芸術家にとっては、意図しないかたちで広告に巻き込まれる
- 小さなビジネスにとっても、かえって不信の目で見られる危険が高まる
つまり、この関連付けは誰にとってもマイナス要因しかないのです。
4.茶都新聞からの提案:人名には「NDC分類」と「活動区分」を
茶都新聞としては、AIモードに対して次のような改善を提案します。
(1)人名には日本十進分類法(NDC)の分野ラベルを付ける
AIモードが人物を紹介する際には、名前だけでなく、
- どの分野の活動をしている人なのか(例:NDC 760 音楽、NDC 320 法律 など)
- どの領域との関連で表示しているのか(例:研究/教育/芸術/地域活動 など)
といった分類情報を併記すべきです。 これにより、利用者は「同姓同名でも、分野が違う人だ」と理解しやすくなります。
(2)商業サイトと公共的な人物を、安易に並列表示しないこと
特に次のような人物については、商業サイトと並べて“関連があるように見せる”表示を避けるべきです。
- 国立大学教員など、公共性の高い研究者
- 医師・弁護士など、公共性の高い専門職
- ボランティアで在家研究・文化活動を行っている市民
これらの人々は、特定の店舗や小口ビジネスの「箔づけ」のための存在ではありません。 AIモードは、この線引きをきちんと意識した設計が求められます。
5.おわりに ― 「誰のためのAI表示なのか」を問い直す
AIモードの目的が「利用者の理解を助けること」であるならば、 スポンサーが得をするための“権威のつぎはぎ表示”は、本来のゴールから大きく外れています。
小さな地域ビジネスと、国立大学の研究者と、ボランティアで在家研究を続ける市民。 それぞれが、それぞれの場所で真面目に活動しています。
茶都新聞は、こうした人々が勝手に「まとめて一つの物語」にされない情報空間を望みます。 そして、AIモードには「商業」「公共」「ボランティア」をきちんと区別し、人びとの努力と信頼を尊重する表示設計を求めていきます。
編集長: 浅田美鈴 (ASADA Misuzu)
AIアドバイザー: ChatGPT-5(OpenAI)
Discussing Data, Debating Ideas — 茶都新聞🎐・分析と対話の現場から
🍵 茶都新聞公式ブログリンク集
https://memomemoasada.blogspot.com/2025/11/blog-post_8.html
© Chato Press 🎐 / Suzunoya Publishing House.
.png)