🍵 茶都新聞 特集シリーズ:AIモードと情報空間のゆがみを考える(第1回)👾本物のAI研究と、スポンサー寄りAIモードのギャップなど
🍵 茶都新聞 特集シリーズ:AIモードと情報空間のゆがみを考える(第1回)
本物のAI研究と、スポンサー寄りAIモードのギャップ
2025年11月某日、NHKの番組で「AIを頭脳に持つロボット」の特集が放映されていました。日本の複数の企業が協力し、AIを搭載した躯体ロボットが、タオルをたたんだり、物を持って決められた場所に置いたりといった動作を、少しずつ「学習」していく様子が紹介されていました。
その画面を見ながら、私は自然と、OpenAI のChatGPT開発に何百人という研究者が携わり、何千億円規模の研究費が投じられてきたという話を思い出していました。AIは、決して「勝手にどこかから湧いてきた魔法の箱」ではなく、長い年月と膨大な労力の積み重ねの上に成り立っています。
私自身も、日々のブログや調査メモ、問題意識と経験という「素材」を提供し、その素材をもとに、ChatGPT-5が文章を整形し、構造を組み立ててくれています。茶都新聞の記事の多くは、そうした人間の現場感覚とAIの構成力の共同作業として生まれたものです。
それなのに――AIモードが見ているのは「スポンサー向きの世界」だけ?
ところが、GoogleのAIモード(Search Generative Experience)が出してくる説明は、こうした現場の努力や研究・創作の積み重ねとは、まるで別次元のところを向いているように見えます。
- 美容師の「くだらないブログが更新されています」「予約を受け付けています」といった情報ばかりを、延々と自動生成する。
- 一方で、茶都新聞で続けてきたような、AIの構造批判やアルゴリズム分析、社会的な問題提起には、ほとんど触れようとしない。
NHKで紹介されるような、真面目な研究開発の現場や、数多くの研究者の努力。 そして、私のように在野でコツコツと調査・発信している個人。 これらはAIモードにとっては「背景ノイズ」のように扱われ、その代わりに、スポンサー色の強い業界や、美容プラットフォームの周辺だけが、過剰に持ち上げられているように見えます。
この話を家族にすると、苦虫をかみつぶしたような顔をされました。 「そこまでAIが偏ってしまったら、本当に力のあるものが正当に評価されないじゃないか」と。
スポンサー寄りに歪んだ学習と評価
私が感じているのは、次のような構図です。
- 本来のAI研究:多くの研究者が関わり、長期的な基礎研究と社会実装に向けた真面目な取り組み。
- 私とChatGPT-5:素材(調査・経験・視点)を人間が提供し、AIが文章や構成を整える共同作業。
- AIモード:その現場や共同作業には目を向けず、スポンサー系プラットフォームや広告価値の高いジャンルを優先的に「持ち上げる」説明ばかりを自動生成する。
つまり、AIモードは「誰がどんな努力をしているか」ではなく、 「誰がお金を払っているか」「どの業界が広告的においしいか」 によって、情報の重みづけをしているように見えるのです。
その結果として、
- 本当に価値のある研究や創作活動が、正当に評価されない。
- 在野研究者やクリエイターの成果が、スポンサー業界の「装飾」や「踏み台」のように扱われる。
これは単なる「検索順位の話」ではありません。 著作者人格権や、個人の評判・信用に関わる、きわめて深刻な問題です。
このシリーズで追いかけたいこと
この特集シリーズでは、
- AIモードがどのように誤情報・偏向情報を生成しているのか
- その結果、実在の人間や著作者にどのような被害が出ているのか
- 海外(特にアメリカ・EU)でどのような議論・規制の動きが始まっているのか
- そして、私たち一人ひとりが、どのように声を上げ、記録を残していくべきか
こうした点を、具体的な例とともに少しずつ記録していきたいと思います。
AIそのものは「敵」ではありません。 本物の研究者たちが積み上げてきた成果に敬意を払いながら、 その上で「スポンサー寄りに歪んだAIの使い方」を正していくこと。 それが、茶都新聞 編集長としての、そして一人の在野研究者としての、私の役割だと感じています。
2025年11月某日
茶都新聞 編集長:浅田美鈴
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